2025/09/10 07:08

僕は、神秘性と東洋美とストリートをテーマに、主に絵やグラフィックといった視覚にうったえかける作品をつくっています。


そんな中、日本人として慣れ親しんだ漢字をグラフィティ的に表現できたら面白そうだなというところから、この作品を作り始めました。
そこで、フと浮かんだ「諸行無常」という言葉。この意味をあらためて調べていくと、2025年という今を生きるのにすごくふさわしい考え方だということがわかりました。
すごく魅力的な考え方なので、たくさんの方に知ってもらえたらなと思い、ここに諸行無常という言葉の意味を書こうと思います。


諸行無常のTシャツに込められている意味

「諸行無常」は、森羅万象は常に流転し、変化・消滅を繰り返す。という意味で、仏教の根本的な教えの一つです。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という『平家物語』の冒頭の有名な一節に書かれていたりと、さまざまな創作物でも出てくる言葉なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。


言葉を紐解くと、
諸行(しょぎょう): この世のあらゆるもの、すべての存在や現象。
無常(むじょう): 常に変わること、永久ではないこと、同じ状態に留まらないこと。
といった意味に分解されます。


全ては永遠なものはない。この意味から下記のような解釈を得られます。

執着からの解放: 私たちが持つもの(地位、財産、人間関係、若さなど)や、感情(喜び、悲しみなど)は、すべて永遠ではないと知ることで、それらに対する過度な執着から解放されることができる。

今を大切にすること: すべてのものは一瞬一瞬変化し、二度と同じ瞬間は訪れない。このことを意識することで、今という瞬間をより大切に生きるきっかけになる。

変化を乗り越える力: 人生には良いことも悪いことも起こるが、どちらも永遠には続かない。困難な状況もいつか必ず終わる、という認識は、私たちが逆境を乗り越えるための心の支えとなる。

これらの解釈にすごく共感したと同時に、とても大事にするべき考え方だと僕は思いました。
よくよく考えると、今(2025年)を生きていく価値観にすごく合っているなとも。


諸行無常を着るということ

「諸行無常」という言葉が刻まれたこのTシャツを着ることで、執着から解放され自分らしくより良く生きていける。今を大切に密度濃い日々をすごせる。そしてたくさんの変化を乗り越え成長できる。
そんな思いを込めてこのTシャツをつくりました。

もしよければ、作品ページも見てくれると嬉しいです。


読んでくれてありがとうございます。



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